田沼意次と松平定信

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今NHKの大河ドラマで出版業界の蔦谷重三郎が描かれているのと並行して、時代の政治についても描かれています。時代は、時の権力者田沼意次から松平定信に政治が引き継がれて行くところです。

田沼意次と松平定信の対照的な二人の対比は、私たちが高校の歴史の教科書で学んで、誰もが知るところです。

「白河の清きに魚もすみかねてもとの濁りの田沼恋しき」は、二人を対比した有名な狂歌です。(松平定信は、御三卿の田安家から幼少期に白河藩に養子に出され、白河藩主になり、後に老中に抜擢されました)

田沼意次が重商主義を推し進め江戸は、かつてない好景気になりました。40年近く前のバブル期に似たような景気だと思われます。評価は、様々ですが、田沼意次推しの私的には、その好景気を緊縮財政により自ら不景気にしてしまった悪政の張本人が松平定信だと思います。何から何まで規制される江戸庶民のストレスは、相当なものだったと想像されます。

自分の仕事に置き換えますと、30代に仕えた上司に「業績が上向きの時は、利益を次の新しい仕事や新規のお客様を開拓するために積極的に使いなさい。」「業績が良くない時は、節約を心がけながらアイデアと提案で積極的に新規開拓をやりなさい。」と言われました。どちらにしても新規開拓の手を休めるなということだと思います。

小さな会社ほど個人の力、努力でゲームチェンジが可能です。頑張るしかないですね。

(進)