人的資源で外貨を稼ぐ

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今月は、初めて音楽がテーマです。

先日のNHKスペシャルで音楽グループのYOASOBIが特集されていました。今、国内はもちろん海外でも人気のアーチストです。

YOASOBIの「アイドル」が全米のヒットチャートで最高7位までランクされました。YouTubeの再生回数では、世界№1になっています。今回YOASOBIがランクインするまで日本のアーチストでは、1963年 坂本九の「上を向いて歩こう(英名 スキヤキ)」が全米ビルボード3週連続1位になって以来のことですから60年ぶりの快挙です。

番組の中で比較されていたのがK-POPの韓国アーティストです。BTSが全米ヒットチャート1位になったのは、皆さんもご存じだと思います。韓国は、金大中大統領の時代に大不況にあえいでいた時、資源の無い韓国は国を挙げてエンターテイメントビジネスを奨励しました。そのあと「冬のソナタ」で主演したヨン様など韓流スターが韓流ブームを巻き起こしました。音楽の世界もK-POPというジャンルが世界に飛び出して行き、今のBTSにつながっています。韓流ブームは、国を挙げて戦略的に計算されて仕組まれて起きたブームなのです。

かつてビートルズがアメリカはじめ世界中に莫大な数のレコードを売って莫大な外貨を獲得し英王室からナイトの称号を与えられように韓国のBTSは、莫大な外貨を稼いで国に貢献しています。日本もかつては、ジャパンアズナンバーワンと言われGDPでは、アメリカに次ぐ2位をキープしてきましたが今や中国に抜かれ、ドイツにも抜かれ2026年には、インドにも抜かれ5位に転落するのも間近ではないかと言われてます。もともと日本は、石油やレアメタルのような工業用途の資源が乏しくとも技術力で世界を席巻してきた国なのですが、今や見る影もありません。

エンターテイメントビジネスの世界は、人的資源だけで莫大な外貨が稼げる可能性を持っています。外貨が稼げる魅力的なアーティストが育つ環境作りに投資して、韓国のように国を挙げて注力して行くのが今後の日本の取るべき経済戦略では、ないでしょうか。

(進)